レミオロメン はなぜ死んだか

粉雪で一世を風靡し、3月9日は未だに卒業ソングとして定番。

そしてそれ以外の曲はほとんど知られていない。それがレミオロメン

 

レミオベストならレンタルしたよ?わっせい。レミオメロンの皮しか味わえん。レミオベストのジャケットの桃の果肉に到達できへん。

 

ブックオフで曲かかる時の、「レミオベストより、太陽の下でした」っていう紹介。ベスト版から持って来ましたってなにごと〜。どんだけ〜。HORIZONから持ってこいや。まぼろし〜。

アーティストって別に普段はベストアルバムのために曲作ってないわけで。ベストアルバムって、基本商業目的だったり、多くは区切りを意味してたり、つまり解散とか活動休止前に出たり。

そこには、純粋なアーティストの創作意欲というより、商業的な思惑が含まれていることも多い。

いくら、ブックオフ側の利益を最大化するために、ブックオフ内で一番高価で売られてるベストアルバムを買って欲しいからって言っても、曲紹介でベストアルバムから引っ張ってくるのはブックオフの生々しさ図々しさ、荒々しさを感じて濡れる。

 

安売りするのは、本だけだ。BOOK・OFF。

 

その姿勢でいて欲しかった。ガチャガチャガチャガチャ。クツワムシ。

 

てかベストアルバムでアーティストわかると思ってる人、好きなアーティストを人に勧める時にベストアルバムを勧める人には、賛同しかねる。なぜなら私は人間だから。

そして、ベストアルバム収録されそうな曲だけやって、上部を書きなぞるタイプの超商業的フェスに参加してる人、なんならVIVA LA ROCKとかのタオルを頭の後ろで掲げちゃえる人。ねえ、そろそろ舞台裏から姿を消してもらえますか?

おっと、私ったら、息を吐くように終止符を打ちがち。趣味:終止符を打つこと だなんて。

頭の後ろに掲げたVIVA LA ROCKのタオルがちょっと恥ずかしく思える人が、レミオメロンの皮の奥の果実を味わえる。日曜日だから邦ロック好きと繋がりたいとかいうハッシュタグで繋がり、プロフィールに「雑食」とか書いちゃってるけど、なんかこれじゃ人生疲れるな、と思い始めた人だけが、ジャケットの桃の果肉にかぶりつける。血豆知識。

 

レミオロメン のアルバムはいうても5枚。あとパラダイムとアイランドだけ聴いて欲しいけど。無駄に曲数だけが多いミスチルとかと違って簡単に聴き切れる。優しい。おっと、ミスチルファンのみんな、よーしよし良い子だ、頼むから変な気は起こさないでくれよよーしよし良い子だ。

 

レミオロメン の特徴はなんと言っても成人して10年近く経ったとは思えないモラトリアム大学生感だろう。なんでそんな悩んでるの藤巻?誰の同意も求めておらぬ、強いていうなら、時代の同意を求めてゐる、とでもいうのか?

 

まず、1stアルバム、朝顔。ここにレミオロメン の才能は凝縮されきっている。ついでに言えば、凝縮されきってしまった。彼らの才能は熟成されていくというより、初めから完成しており、出し切ってしまったあとのさまよいっぷりもまた良い。死にゆき方が好き。平成の8強入りマジ発狂。

 

1stアルバム、朝顔

このアルバムタイトルがプリアンプルとして示すのと矛盾なく、

道端の朝顔を見つめるような優しく、飾り気のない、素直なアルバム。

露骨すぎたのでオブラートに包んでいうと、マジで神。最高。天才。ビブラートに包んでいうなら、てんさい↑い↓い↑い↓。

 

 

2ndアルバム、モラトリアムという曲。

1、2番のサビ直前の歌詞がこちら。

 

"心を失ってしまったら

宇宙に意味がないんだ"

 

"そのうち心が触れ合って

宇宙に意味ができんだ"

 

彼らは、心、というものにかなり重きを置き始める。これは、他の曲を見てもわかる。

しかし特筆すべきは、1stアルバムでは、歌詞の中にほとんど「心」は出て来ていないことだ。2ndアルバム以降顕著に増える。これはもはや、レミオロメン ではなく、チョーヤです。彼らは、1stアルバムでは、道端の朝顔だとか、彼女との同棲中のビールとプリンを食べる一コマから、世界全体を描くことができたのに。僕(近景)と君(中景)、そして奥にある景色(遠景)を鮮やかにリンクさせながら、世界のバランスを正確に切り取ることができたのに。愛だとか心だとかいう言葉を濫用して陳腐な表現に頼らずとも、高次元のまま、ありのままに、愛や心を描写できていたのに。

いざ売れて商業世界の中に入っていくと、その荒波、欲望の矢印の中で、怖くなって、防御策として本能的に、より抽象的かつ陳腐な概念へと逃げ込んでしまったのだろう。いろんなアーティストの二の舞の海だとも知らずに。その結果、心が大事心が大事と連呼する、二流ソングライターの空気を纏い始めた。本人は天才なのに、脳味噌が追いついていなかった。純粋すぎるが故、押しつぶされた。道端ホンジャマカに慰めてもらえ。

 

はっきり言おう、心または体またはその両方に人間の全てがあると考える人は、大抵詰んでる。もうマジ無理。無理中の無理。言うなればリム。もはや、パシフィック・リム

デカルトは、座標空間を発明し、この世の法則を全て物質の座標移動によって示そうとした。この発想は後世に強大な影響を残した。

調子に乗って、人間というものも、心と体に分けられると言い出した。心身二元論である。しかしこれを提唱しだしてからのデカルトの評価はすこぶる悪い。

ついでに心と体、人間の全部とか言ってるオリンポスは問題外のモン・ダイガイ。

言いたいのは、モラトリアムという曲で、レミオロメン は1stアルバムのとき持っていた瑞々しく、クリティカルな感性が死んだことを明らかにしている。宇宙とかいう言葉も使っては見てるけど、全然絵空事。彼らはすでに、雲を掴むような姿勢になってしまっている。本当は雲をつかむ才能があるのに、彼らの魂はすでに曇りきっているのがうっすらと見て取れる。

 

2ndアルバム収録曲、永遠と一瞬。

1stアルバムの時のように自由に作詞作曲しているようだが、歌詞ははちゃめちゃだ。

そこに藤巻の集中力、魂は篭っていない。それどころか、

"希望の色は空色 見上げるけど飛べないまま"

"希望の色は空色 見上げるのさ飛べるまで"

この歌詞である。自分の魂の叫びより、1番と2番の対比を優先して詞を完成させているのが丸わかりだ。しかも結局、見上げるのさ、飛べるまで。これ、永遠に飛べないことをどこかでわかりきっている様が見て取れる。

 

"手を離して宇宙になって 闇の中羽ばたいてゆっくりと鳥になりたい"

無理だ。無理中の無理。パシフィック・リム

手を離すだけで宇宙になどなれない。藤巻は本当に不器用な人間なのだとわかる。

 

俺的には、永遠と一瞬は、藤巻の破綻を示す重要な証拠だと思っている。曲ぜんたいに漂う不能感。永遠と一瞬というでかいタイトルを掲げながら、永遠というものは完全なる理想郷で、レミオロメン は決して辿り着けない。そういう腐臭を感じる。ああ藤巻、なんて不器用なんだ、大好き。

 

そして、南風、3月9日という曲で彼らは小林武史によって完全にポップ・ミュージシャンに改造され切る。

レミオロメン の中にあった、いや、1stアルバムにあった彼らの完璧なバランス感覚から、ポップさ、世間うけ要素を取り出して、前面に押し出してしまった。その始まりが南風、3月9日。

"君をもっと 愛をもっと 欲しいのさ"

日本語が他のどのアーティストより堪能だったレミオロメン が、「のさ」なんていう無意味な語尾をサビ内で使用し始めたのは、驚天動地。

いや、売れることはバンドにとって最高の喜びである。しかし、藤巻のような繊細で不器用な人間にとって、いささか、レミオロメン の成長のスピードは早すぎたようだ。

 

そして、3rdアルバム、HORIZON。そう、粉雪である。

こなあああああ ゆきいいいいいいい

「どうにもならない叫び」「どうせ高音出ないのにカラオケで歌っちゃう愚かさ」

レミオロメン のキャッチーな不能感が、鬱屈した時代の雰囲気にマッチして、バカヒットを飛ばす。

 

そしてそれ以降、明確にレミオロメン は死んだ。

 

4thアルバム、風のクロマ。

彼らの比喩の力の減衰には、目を見張るものがある。

 

翼という曲。劇場版MAJORの主題歌らしく応援歌テイストではあるが、内容は、思ってもないようなチグハグで陳腐な単語や熟語の羅列。

"行けばわかるさ 自分で決めた道だ"

"迷った時には 心の足跡へ"

"何度も 何度でも 立ち返れば良い"

"そこから本物の 勇気が 湧いて くるから"

"心の足跡は 嘘をつかないから"

終わり際のこの歌詞の説得力のなさは異常だ。

心の足跡?レミオロメン 自体が、粉雪以前と以降の足跡に強烈な違和感を感じているのに、なぜ立ち返れば良いなどと偉そうな口をきいているのか?

本物の勇気とは一体?

心の足跡に嘘をついて欲しくないのは、藤巻自身だろう?

 

自己肯定感が一切ないまま、朝顔を歌っていた頃の自分と粉雪を歌う自分との軸が一致しないまま、世間には粉雪を歌う人としての認知をされ、様々な糸が頭の中で絡まっていく日々。それを解くことにエネルギーを費やしているため、歌詞や歌がどんどん単純で、しかし魂が篭っていないため、陳腐で、チグハグになっていく。

 

終わりへの収束は早かった。パラダイム、アイランドという曲を順に聴いていただくのが早い。

 

 

パラダイムという曲。下の方の記事が全て。

olsen-revue.hatenablog.com

 

 

そしてアイランド。

basement-times.com

 

この曲でレミオロメン は死んだ。

 

 

 

活動休止に当たってのメッセージは下の通り。 

 

"活動が続くほどに様々な糸が頭の中で絡まってゆき それを解くことにエネルギーを費やす日々です。"

 

 

 

不器用で、純粋で、まっすぐで、対称性も持ち合わせてて、天才で、でも自分たちのことを何もわかってない、そういうレミオロメン が、自分の思春期だった頃と重なって、好き。

 

 

 

 

お題「思い出のWebサービス」

お題「カメラ」

お題「愛用しているもの」

お題「プロポーズ」

お題「思い出の一枚」

お題「起きて最初にすること」

お題「今日の出来事」

お題「思い出の味」

お題「もう一度行きたい場所」

お題「コーヒー」

お題「これって私だけ?」

お題「わたしのアイドル」

お題「わたしの黒歴史」

お題「好きなビール」

お題「ちょっとした贅沢」

お題「手帳」

お題「海派? 山派?」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「貯金の方法」

お題「今日の花」

お題「最近気になったニュース」

お題「最近見た映画」

お題「今日のおやつ」

お題「恋バナ」

お題「最近知った言葉」

お題「好きな作家」

お題「わたしの記念日」

お題「マイブーム」

お題「もう一度見たいドラマ」

お題「ブログをはじめたきっかけ」

お題「どうしても言いたい!」

お題「行きたい場所」

お題「朝ごはん」

お題「好きな作家」

お題「行きたい場所」

お題「思い出の一枚」

お題「最近知った言葉」

お題「ブログをはじめたきっかけ」

 

 

 

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